雑記

IAPLC2021入選作品のレイアウトを100個まとめて分析してみた

皆さん

水草水槽の世界にはレイアウトコンテストなるものが存在する事をご存知でしょうか?

よく略称でレイコンなどと言われていますが、

日本国内ではアクアデザインアマノ(通称:ADA)さんが主催するIAPLCというレイアウトコンテストが最も有名で、世界各国のアクアリストが様々なスタイルで作り上げた水槽風景を写真に撮り、プロの審査員が評価をして優勝者には世界的権威の称号が与えられるイベントです。

  • International(ンターナショナル)
  • Aquatic(アクアティック)
  • Plants(プランツ)
  • Layout(レイアウト)
  • Contest(ンテスト)

の頭文字をそれぞれとってIAPLCですね。

いあぱるく?あいえーぴーえるしー?

どちらかというと後者の呼び方をする人が多いと思いますが

ようはですね

水槽写真の世界品評会です

構図データ100個分集計してみた

今回はそんな世界的コンテストの結果発表が先日

YouTubeのADA公式チャンネルで配信されました

んで、あまりの綺麗な水景に圧倒され

なんか・・・データとってみようかな

と、ふと思ったので

動画に掲載された1位~100位までの上位入選作品を分析して、今年度のレイアウト傾向はどのようになっているか私なりの発見や考察をしてみました。

作品写真をここに掲載するのはさすがにまずいと思ったので、どのような水景になっているかは実際に動画をチェックしていただければ幸いです。

また、ここで一つ注意なのが

私個人は専門家でもなんでもなくアクアリウムを始めて数年の、ただ水槽が好きなおっさんですのでレイアウトの構図がどうたら~とかこの作品の水草の選択が~など水槽の風景に関する詳しい解説などはぶっちゃけできません。

私なりにひたすらデータを抽出して、客観的に見つめた結果どうなったのかをこれから紹介していきますので需要があるかどうかはさておいて、今回もザックリと見ていきましょう!

上位作品の傾向と、注目できるデータ解説

発表された作品の水景100枚を全て確認しまして

  1. 順位
  2. 出展者の国
  3. 水槽サイズ(縦横奥行き)
  4. レイアウトスタイル(岩組とか森林レイアウトとか)
  5. メイン素材(流木or石)
  6. 主構図
  7. 副構図(複合構図)
  8. その他特徴など

これらを全て集計し、エクセルのデータに落とし込んで分析してみました。

のレイアウトスタイルと⑥⑦の構図判別に関しては、私の主観がもりもりになっていますので「これは違くね?」と思う方もいるかもしれません。

この辺に関しては

「経験年数の浅い若造が、得意げに自己満解説しとるわwwわろすw」

ぐらいの感覚で

話のタネにでも見ていっていただければ幸いです。

入賞国の内訳

まずは入賞者の人数を国ごとに見ていきましょう。

100位以内で入賞人数の最多1位は日本です。

これはおそらく、そもそもこのコンテスト自体が日本国内で主催されているためだと思われます。単純に参加人数の分母が大きいんですね。

2位はベトナム3位は中国と続いています。

開催国が日本という事もあって、全体的にはアジア圏からの参加が多く見られた大会となりましたが、その中でも際立って上位獲得者が多いのはスペインです。

参加人数こそ多くはありませんが、集計したデータによるとスペイン入賞者のほとんどが高い順位を獲得しています、水槽レイアウトにおいて非常にレベルの高い国という事ですね。

使用素材

ここでは流木のどちらの素材をメインとしている水槽が多かったのかザックリ確認してみました。

両方とも50%の割合で同じくらい使用されている水槽には混合という事でカテゴリー分けをしています。

100個の入賞作品の中では、流木メインの水槽が最多で72%を占めました。

森林系のジオラマレイアウトなどをやりたい場合は、やはり流木を使った方が自然観を重視して水景を組みやすいのではないかと思います。逆に石をメイン素材とする岩組・山岳系のレイアウトは少なめという結果です。上位陣の自然水景におけるトレンド素材はやはり流木という事ですね。

その他データから気づいたポイント

砂の敷き分け採用率は78%

全100個の水景のうち、砂の敷き分けを行っている水槽は78%でした。

砂の敷き分けというのは化粧砂コロラドサンドなど何かしら砂状の底床を前景で使用して、明るい水景の印象付け道の作成による遠近感の演出などを狙った技法です。

それぞれチェックしていましたが、多かれ少なかれ100位以上の上位陣は何かしらの砂を前景素材に使用しているケースが非常に多く見られました。

管理がなかなか難しく、レイアウト技法の中では非常に高度な物ですが、うまく水景演出に取り込めれば非常に効果のある演出です。さすが上位陣、100位内へ入賞するほどの実力ですね!

構図の傾向

レイアウト内で採用されている構図の割合も算出してみました。

知らない方のためにザックリいいますと、構図というのはレイアウト品をどのように配置するか?の目安として読んで字のごとく、凹△凸という形に添ってレイアウトを形成する配置技法の事を言います。

非常に高等なテクニックとして奥行き感をより出すために前面に△構図後ろの景色に凹構図を合わせたりなど、作り出す水景によっては複合構図というのも存在していますが、今回はメインの構図に着眼点を置いてデータ抽出をしています。

まぁだらだらウンチクをたれてもアレなのでデータの方を見ていきましょう

見たところ、凹構図と思しき水槽は50%の割合となっていました。次点で三角構図が26%を占め、最も少ないメイン構図は凸型です。

今回は密集させた流木をメイン素材とする森林系レイアウトが多かったので、必然的に凹構図展開が多く好まれたのではないかと思います。

水槽サイズ

各水槽の寸法も100個分データを取ってみました。

奥行きと、一応すべての寸法をメモったのですが、

ここでは特に、最も見た目に影響しやすい水槽の横幅について注目していきましょう

100作品の中で最も採用されている水槽の横幅は120cmでした

全体のうち60%の水槽がこの幅を採用していて、やはり自然感やパノラマ感を演出するためにはある程度の横幅を確保していた方が水景を作成しやすいという事なのでしょう。

また、全体のおよそ80%が高さ45~50cmの水槽を採用しています。

これは採用されやすい120cm横幅の関係から、この高さがもっとも使われやすいのかと思います。

海外ではどうかわかりませんが、国内で一般的に販売されている横90~150cmの水槽は高さが45cm以上の場合が多いですからね、これは自然な流れですね。

注目データ

水槽サイズに関連してですが、水景データを抽出していく中で面白い情報もありましたので、ここから個人的に注目したい入賞者のデータをザックリ紹介します。

横幅60cm水槽でも100位以内入賞者が4人

まず横幅60cm水槽でも100位以内入賞者が4人もいます。そして高さ30cm以下の水槽でも100位以内に3名入賞している。これは普通にすごいですね、たとえ60cm規格水槽でも入賞できるポテンシャルがあると実証されています。

高さ25cm水槽の方が100位内で入賞している

さらに、なんと高さ25cm水槽の方もいます。これは実際に動画で作品をよく見ていただきたいのですが、ある程度水槽の奥行きを有効活用してレイアウトしたり、側面の壁が光に反射して横幅の風景を補うような形で撮影されています。奥行きのレイアウトや撮影技法を駆使して水景を補うことで入賞も夢じゃないんですね!

横幅150cmの巨大水槽は全体の10%以下

逆に横幅150cmの巨大水槽は全体の10%以下となっていました。

150cm水槽は、100作品の中では大きく順位をふるっていたわけではなかったので、水槽が大きいからと言って高い順位を取れるかと言ったらそうでもなく、小さい水槽でもクリエイター自身の技量や経験で頑張れば意外と何とかなるのだと思います。

全100作作品の中で私が最も注目した水景は9位入賞のブラジル水槽です。

80x40x35と周囲に比べてかなり小ぶりな水槽ですし、構図やレイアウトも他ではあまり採用されていない岩組草原系でした。

私のプロフィールアイコンにも写真である通り、個人としては清涼感のある草原レイアウトが非常に好きなので、岩組・草原勢にはぜひとも頑張ってもらいたいと思っています。

【まとめ】レイコンっておもしろいね!

いかがだったでしょうか?

動画は確認できましたか?

「いやーこんなの真似できないよ!!!」

と思いましたか?

実は私もそう思いました(゚ω゚;)

でも見るだけで癒やされるのがアクアリウムですからね。綺麗な水景を自分の目に取り込むだけでも感性が磨かれて、水槽作りの時に必ず役にたってくれると思います。

勢いだけで集計してみたデータですが、水槽はじめたての初心者も、歴戦の熟練者様も、何かの参考になっていれば幸いです。