アクアリウムを始める初心者が、
まず直面する問題の一つとして水槽のサイズ選びがあります。
こう思っている方(特に前者)は多くいるかもしれませんが
ちょーっと待ってください
経験と知識の少ない初心者が、始めの水槽選択に失敗をすると
かなりの確率で挫折をしてしまう要因になりかねません。
先に謝っておきます
今回の記事ボトルアクアリウムに憧れて
このブログにたどり着いた方にとっては
ちょっと面食らってしまうような内容かもしれません
前提として
私はボトルアクアリウムなど水量10L以下の小型水槽を始める場合は、事前の予備知識などを予め蓄えたうえで開始することを強くオススメしています
なぜそうなるのか?という根拠に関しては
えー、まぁ今の時点で話題にすると水質のややこしいウンチクなど
ちょっと話が長くなるので
後でザックリ解説しますが
要は小型の水槽だと大型の水槽に比べて水質の管理が難しく
どうしても失敗の確率が上がってしまうからです

何事もですね、
趣味の第一歩、何もわからない!
まずどこに踏み込む!?って時に
- 先人が舗装してきたカッチカチのコンクリートの上
- どこに穴があるのか、足元が全く見えない草むら
あなたならどちらを選びますか?
前者は最悪裸足のままでも、そこそこ歩けると思いますが
後者を選ぶ場合は、頑丈な靴や落とし穴の位置情報、草を刈り取るための適切なツールなど、やはりしっかりとした事前準備が必要になります。
始めのうちの小さな成功体験は継続するための貴重な活力になってくれますし、何よりもこつまるはあなたに趣味としてアクアリウムをより長く、より楽しく続けてほしいと常に考えています。
なので今回は、題名の通りなぜこの2種類の水槽がいいのか
アクアリウムで一番初めの水槽選びにおいて
選ぶ時の注意ポイントを
- 水槽環境づくり
- 設置
- 周辺設備
- 売却
この4つの観点から解説していこうと思います。
これを読み終えればあなたは
アクアリウムを始めるにあたって、今よりもっと失敗しない水槽選びができるようになることでしょう
それでは固いことは抜きにして
今回もザックリやっていきましょう
【結論】初心者にオススメの水槽サイズは全部で2種類
まず結論から言うとこれからアクアリウムを始めようという方には
- 30cmキューブ水槽
- 60cm規格水槽
皆さんにこの2つの水槽どちらかで始める事を、強く推奨しています。
それぞれの水槽を簡単に説明すると
このような感じになっています
30cmキューブ水槽 | 60cm規格水槽 | |
横幅x高さx奥行き | 30cmx30cmx30cm | 60cmx36cmx30cm |
水の容量 | およそ25L | だいたい55L |
形状 | サイコロ型 | 長方形の積み木 |
飼育可能生体数 | 10~20匹(環境次第) | 20~50匹(環境次第) |
それでは、これらの情報を元に解説していきます
【理由その1】水質管理のしやすさ
冒頭でも何となくお話ししました
まず注目したいのは水質管理のしやすさです
はい、これですね
これはどういう事かというと

まず、水槽の中で生き物は必ずフンをしますね
例えば、エサの食べ残しやフンの排出により
魚一匹につき墨汁1滴ぐらいの水質悪化があるとしましょう
- お風呂の桶に魚を10匹飼っていたとして、墨汁10滴分のフンが出る場合
- 浴槽の中に魚を10匹飼っていたとして、同じく墨汁10滴のフンがある場合
桶サイズの水量で飼育をした場合は、頻繁に新しい水に交換しなければなりませんし、短期間で高頻度の水替えを余儀なくされてしまいます。
もしもエサ以外の世話は完全放置だった時
より長い時間、生存しそうなのは浴槽内の魚になります
ここでオススメしている30cmキューブ水槽は、幅30cmとコンパクトな形状を維持しつつ水量25L以上を確保できるので小型ながらもそれなりの水量を確保した初心者に都合のよい水槽といったことろでしょうか
60cm規格水槽は50Lオーバーの水量が確保されていて30キューブよりもさらに水質の安定度が増しています。
【理由その2】設置のしやすさ

二つ目は設置のしやすさで
特に注目するべき点は2つの水槽の底面積です
先ほどの表を見るとわかりますが
奥行きが両方とも30cmとなっていますね
もしもあなたがアクアリウムにどっぷりハマって
このように思った場合、それぞれの奥行きに互換性があるので
30キューブを設置していた人は横幅のスペースを気にするだけで60cm規格水槽に移行できたり、60cm規格水槽を縮小したい人は撤去後にそのまま30キューブ水槽を設置できます。
アクアリウム界隈において30cm、60cmというサイズは
いろんな視点から見ても標準サイズなんですね
【理由その3】設備の豊富さ

3つ目は他の水槽サイズに比べて
周辺設備の量と種類が圧倒的という事です
それぞれのアクアメーカーさんは多くの場合、水槽幅30cm・60cmを基準に色々な設備を設計しています。
設備選びで選択の幅が広いというのは
極小水槽や超大型水槽にはない利点でもあります
【理由その4】売却(リセール)のしやすさ

最後は売却のしやすさです
理由その3でも解説した通り、この2種類のサイズにおいては各メーカーで品物がかなり豊富に販売されています。
ガラス水槽本体含め種類も多く、必然的に多くのユーザーが使用しているので、45cm水槽用や90cm以上の水槽に適合した設備に比べて安価で中古品も手に入りやすく、いざ自分が設備を手放す際にも買い手が見つかりやすいという利点があります。
これにはちゃんと根拠もありまして
例えばメルカリのアプリを導入してる人は
「アクロトライアングルグロウ」というLED照明を
アプリ内で商品検索してみてください
これは、まさにアクア界隈で知る人ぞ知るコスパ最強レベルの人気アクアリウム照明なのですが、商品検索によって購買履歴を見ると、30cm用・60cm用の物はかなり頻繁に取引されているのに対して、45cm用・90cm以上の商品は出品数も取引自体の頻度もさほど多くはありません。
この事から、
- 45cmの水槽及び照明は、使用者の設置寸法的にどっちつかずの中途半端なサイズになりやすく
- 90cm以上の場合は、大きすぎてそもそも需要が少なく、売却に難がある
という事がわかります
アクアリウムは何かと設備費用がかさむ趣味なので、購買頻度の高い寸法を選択することで中古品をゲットするチャンスを増やすことができます。
少しでも費用を抑えたい人にはうれしい特徴ですね
他の水槽じゃダメなの?

えっ、じゃあ他の水槽サイズじゃダメなの?
という意見が飛んで来そうですが
ぶっちゃけそんなことはないですよ。
って、思う人もいるかもしれないですが
そこは、ね(;^ω^)
実際、人の居住環境は千差万別です
こう思う方も当然いるかもしれませんし、なにも他のサイズを選んだら必ず失敗するというわけでもありません。
ただ4項目を解説してきた中で、特にメーカー設備と中古売買の有利さに関して言えば30cmサイズ・60cmサイズにはかなわないです
その辺の不利な注意点を把握した上で始めるのであれば、なんら問題ないかと思います。
そもそも強要するための記事でもありませんし
一つの参考情報として各自の判断で水槽を決めていただければと思います。
水槽の選び方まとめ
最後にまとめです
- 初心者が失敗しにくい水槽サイズの候補は2種類
- 30cmキューブ水槽と60cm規格水槽
- コンパクトなサイズながらも水質管理がしやすい
- 寸法的にメーカー設備も豊富で流通も激しく、中古品も多く出回っている
個人的に水質管理については、かなり熟慮した上で設置サイズを決めた方がいいのではないかと思いますが、設置スペースに難がある場合は初めからボトルアクアで開始しても大きく間違いではありません
このように思ってしまっては、初心者向けにこのブログを書いている私としては正直本末転倒ですしね。
それぞれの室内環境に合わせた自分のスタイルで
とにもかくにも始めてみてください
何事もまず行動に移せば、新たな世界が見えてきます