こんにちは、こつまるです。
今回は知識ゼロの初心者でも簡単に始められる
ベタの飼育方法を紹介していこうと思います。
ベタ
「飼いやすい魚」としてよく名前の上がる魚ですね
まずこちらをご覧下さい。
これは我が家で飼育している、赤いベタのボトルアクアです。
入れ物はダイソーの200円の花瓶ですし
水草はクリプトコリネという名の特価品で一束300円
砂と水草と、他に必要な物を全て合計しても2000円以下で用意できます。
小型の水槽なので初期投資も安く、ベタは全くの未経験でも要点さえおさえてしまえば簡単に飼う事ができます。
今回は
ベタの生体について
予算を抑えたベタ飼い方
これら2点について詳しく解説します。
- アクアリウムを始めたいけど何も知識がない
- 小さな水槽しか置けないけど魚を飼いたい
- ベタという魚が気になるけど飼い方がわからない
このような方にお力になれると思います。
なるべく専門用語は使わず
わかりやすいように説明していきます。
この記事を読み終えた後の貴方は
明日にでもすぐにベタ飼育が可能な状態になっている事でしょう。
それでは今回もザックリ解説していきましょう。
ベタってどんな生き物?
そもそもベタって、どんな魚なのでしょうか?
図鑑のように詳細を書いてもごちゃごちゃしてわかりにくいと思いますので、ざっくりと解説します。
「こんな感じの魚なのねー」
と簡単に把握するだけで十分です。
出身とか居心地のいい環境とか
彼らの出身は「タイ」です。
日本に来るほとんどの種が、このタイで採取されたものや他の国でブリードされた個体で、金魚や鯉のように鮮やかな模様を繁殖により作り出す研究が盛んにおこなわれている魚です。
比較的高温にも耐えられる種で、25〜30℃ぐらいの水温で生活でき
適正なpHは弱酸性と言われる「pH6.5」ぐらいなんですが、ペーパーについてややこしくてわからないという方はぶっちゃけ今は気にしなくても大丈夫です。
pHについてより詳しく知りたいという方は
こちらの記事で詳しい解説を行っているので
気になる人はチェックしてみてください。
他の魚とは一味違う芸達者
ベタには「ラビリンス器官」という体の仕組みが備わっています
このラビリンス器官というのが体に備わっているお陰で、ベタは小さな水槽でブクブクとかを設置しなくても窒息せずに生きていけます。
例えるならば、潜水の達人がシュノーケルを保険のつもりで常に持ってるような感覚ですね。
我々にとっては、エアーポンプを設置不要でお金の節約ができたり、はじける泡の水はねを気にする必要が無いというのがメリットです。エラ呼吸しかできない他の魚よりも、水質の悪化に強いという特徴でもあります。
ベタは一匹狼
諸外国では「闘魚」と異名を持つほどにベタはもともと非常に気性が荒く、特にオスに関しては、それぞれの縄張り意識が非常に強い魚です
例えばオスのベタが二匹、同じ水槽に存在すると途端にヒレのちぎり合い、しっぽの噛み合いのガチンコバトルが始まります
なので基本的に
「水槽一つにベタが一匹の単独飼育」
これが基本ルールです。
たまに熟練の方で
「うちのベタは複数同時に飼っているし、他の種族とも混泳させて、何も問題おきてないよ~」
なんていう方もいますが、混泳できる個体の方がレアケースです。
水槽についてある程度の知識があれば別ですが
他の魚の為にも、安易に鵜呑みにして混泳させないようにしましょう。
ベタはまさに一匹狼ですね
飼育までにかかる費用は?
先述の通り、ベタは小型の水槽で飼えるので、飼育設備もさほど費用がかかりません。
下の表に必要な道具と、それに伴う料金をまとめてみました。
下記のリストは加温ヒーターなど
より設備費用のかかる冬場の環境を想定して計算してあります。
また、水槽内の設備に関しては、冒頭の写真のようなダイソーの節約部品を選ぶのではなく、アクアメーカー製のしっかりとした設備を想定しての金額になります。名前とか商品名がわからない方はザッと眺める程度で大丈夫です。
生体 | ベタ トラディショナル | ¥500 |
水槽 | GEX グラステリアフィットキューブ100 | ¥1100 |
ヒーター | GEX オートヒーターミニSH10 | ¥1800 |
水草 | アマゾンフロッグピット | ¥300 |
エサ | キョーリン ヒカリベタアドバンス | ¥400 |
カルキ抜き | GEX コロラインオフ 500cc | ¥350 |
バケツ | ダイソー プラバケツ10L | ¥110 |
計量用スポイト | ホームセンターで購入 | ¥400 |
合計4960円と、これだけメーカー品でしっかり揃えたとしても5000円以下に収まりました。
また、夏の場合はヒーターが不要なので3000円程度で始められます。
一般的な水草水槽では、比較的小さめな30cmの水槽でも1万円以上はかかってしまうので、その差は歴然です。
もちろん「ベタは小型の水槽で飼わなければならない」とか、そういう事ではありません。
大型水槽で飼うのもアリですし、アクア用品ではない別のものを代用すれば、費用を抑える事も十分可能です。
「ここまではしっかり用意したい」という最低ラインを自分の中で見つけて、お財布の具合と相談して商品選びをしてみてください。
どんな管理をしたらいいの?
維持管理のやり方は他の熱帯魚と同じような部分がありますが、まだ何もわからない方の為に必ず抑えておきたい世話をまとめて解説します。これからお伝えする4点だけ抑えていればひとまず大丈夫でしょう
水換えをカレンダーの3の倍数の日に行う
水槽内の水は、魚のフンなどによって段々と汚れていきます。
当然、そのままにしておくと水質悪化で魚が星になってしまいますので、定期的に水の交換をしましょう。
水槽から水を1/3〜1/2程度、コップやスポイトなどで取り除きカルキ抜きをした新しい水を注いでください。
文字におこすと、なんかややこしそうで面倒くさそうですが、実際は10〜15分程度でやれる事ですのでとにかくやってみましょう、何事も挑戦あるのみです。
また「どのくらいの頻度で?」と気になるところですが、初めのうちは「どのタイミングで水を換えるか」とか水槽の様子を敏感に読み取るのは難しいと思います。
なので、まずは交換の目安を3日に1回としましょう
ここではわかりやすいように
カレンダーの3の倍数の日に水替えをする
と、覚えていて下さい。
この頻度ならごくごく一般的ですし、仮に1回水替えを忘れてしまっても
後からカバーのできる日数間隔だと思います。
そんな頻繁に管理なんてできないよ!もっと楽に世話できないの?
と、思った方や
水草などを水槽に入れてない場合は
1週間に1回水の全替え
これでもOKです。
急激な温度低下に注意
また、水替えの際には水の温度変化に注意してください。
人間でもお風呂に入っている時に、使用中のシャワーからいきなり水が出てきたらそりゃもうびっくりしますよね!
水替えも同様です
キンキンに冷えた新しい水をいきなり注がれたらベタもびっくりしますし、下手するとそれが引き金になり体調が崩れてしまうかもしれません。
ベタは比較的水温の高い環境を得意としますので
カルキ抜きをした新しい水も、水温計などで温度を26度近辺に合わせて使用しましょう。
自宅の給湯でお湯を混ぜて温度調節をしてもいいですね
ぶっちゃけこれが一番簡単なやり方だと思います
ちなみにですが
水替えの際にバケツ内で
水温26℃の水を10リットル作るための
水と温水の分量は以下の通りです
- 12℃の水5リットル
- 40℃の温水5リットル
水道水の温度によりけりなところもありますが
給湯機などを使って上のレシピ通りうまく混ぜれば
一瞬で水替え水の温度調整ができます。
正確に調節できなくとも水槽の水より若干あったかい程度でも大丈夫です
低い温度の水を足してしまうよりも100倍マシですので、指で何となく温度を測って感覚で換水を行ったとしても、ある程度気を付けていればよいでしょう
エサは5〜10粒を毎日1~2回
エサはベタ専用のエサを購入し
- 5粒を1日2回
- 10粒を1日1回
どちらかのパターンで与えましょう。
私の経験上、どっちのパターンでも問題ないですが、よりベタの胃に負担のかからない方法は前者です。
「仕事が忙しくて朝の1回しか世話ができない」
こういった方は後者のパターンでも問題ないので、それぞれライフスタイルに合わせて給餌しましょう。
エサはキョーリンさんから発売されている
ヒカリベタアドバンスがおススメです。
私は過去に様々なエサを試してきましたが
- ベタが食べやすい粒の大きさ
- 食いつきの良さ(嗜好性)
- 価格に対する量(コスパの良さ)
どれをとっても、このエサはすべてにおいて安定しています。
何も考えずにとりあえず使っておいて間違いではない、ベタ用餌の代表格
といったところでしょうか。
フンを見つけたらスポイトで回収する
フンを見つけたら可能な範囲で構わないので回収を行いましょう。
こまめに取り除く事によって、水質悪化の速度を緩める効果があります。
この項目は、あくまで補足程度で構わないです
血眼になって、神経質にフンを探す必要はありません
これは水換えの時に、ついでのような感覚で行うといいでしょう。
最後に
最後に簡単にまとめです
- 所持金5000円程度で、ベタ飼育の環境が整う
- 水換えはカレンダーの3の倍数の日
- カルキ抜きした水は気持ち暖かめで
- 温度と水流に注意して注ぐ
- エサはベタ専用の餌を1日10粒
- 夏以外はヒーターをつけてあげよう
これであなたの家でも
明日からはれてベタ飼育を開始できます。
ベタは人馴れした金魚と同じで愛嬌のある魚です
お住まいのリビングでボトルアクアリウム
インテリアとしてもお洒落な空間を演出してくれます。
未経験の方も、既にアクアリウムをやっている方も、ベタ飼育を始めてみてはいかがでしょうか?