アクアリウムの水質管理に必須!硬度の基礎知識と測定方法

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こんにちは、こつまるです。

みなさん

硬度

と聞いてどんな印象を持ってますか?

何かよくわからないもの?
水草の育成に関わっている?

何となく耳にしてきた言葉ですが、いったい何を意味するのかイマイチわからないという方も多くいると思います。

今回はそんなアクアリウムを始めたばかりの初心者へ向けて

  • 水槽の硬度とは
  • 硬度の測定方法・調整方法

これらについて詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたも自分の水槽で硬度を意識した水質管理ができるようになり、今よりもっと魚たちや水草を健康に保つことができるでしょう

要点だけ詳しく知りたいという方は、目次から気になる項目だけをチェックしてみて下さい。

それでは今回もザックリ解説していきます。

目次

【結論】アクアリウムの硬度とは?

まずは結論から

硬度GHとは

アクアリウム水の硬度GH(General Hardness)とは、水中に溶け込んでいるカルシウムとマグネシウムの量を表す指標です

硬度は水質の一つで、水中の微量成分が溶け込んだ結果、水のイオン濃度が高くなると上がります。

なんともややこしいですが水中のカルシウム分とマグネシウム分の合計量とだけ、ひとまずは覚えておいてください。

硬度GHと硬度KHの違い

一口に硬度と言っても実は呼び方が複数あり、

硬度KHという言葉も耳にします

硬度KHとは

アクアリウムにおける硬度KHは、水の中の炭酸塩の量を示している指標です。

「炭酸塩とか、またややこしい用語が出てきたでオイ」

って思ったかもしれませんが、安心してください。

それぞれの数値を測ることで、いったい何がわかるのか
表にまとめてみたので確認していきましょう。

硬度GHとは
硬度KHとは
  • 水中のカルシウム・マグネシウムを測る指標
  • 適切なGHは魚の発色が良くなったり、水草の成長が活発になる
  • GHが高いと貝類の成長が早まる
  • 多くの魚たちは低めのGHを好む場合が多い
  • 水中の炭酸塩を測る指標
  • 炭酸塩の効果はPH変動の鈍化
  • 適切なKHは水中のPHを安定させる

GHの成分であるカルシウム・マグネシウムはふわっとしている効果なのに対して、KHの成分である炭酸塩は割とハッキリとした効果があります。

特に激しく動くPH変動を緩やかにする効果は魚たちにとっても環境の安定に繋がるので、KHもある程度はあった方が水質は安定します。

それではGHが水槽内でどのような影響を与えるのか、次の項目でさらに詳しく見ていきましょう。

硬度の存在が水槽内で与える影響について

それでは、硬度は水槽内でいったいどのような影響を及ぼすのでしょうか?

水槽の水は生体を飼っている場合、バクテリアの働きによって酸性の水質に向かおうとするのが一般的ですが、石や牡蠣殻などカルシウム分を多く含む物質を水槽内に入れていると、酸の力によってそこからカルシウム成分が溶け出し、徐々に硬度が上昇していく傾向にあります。

ちなみに硬度とpHは全く別の指標なので注意が必要です。

例えば水質検査によりPHが中性で
ぱっと見は安定した水質にように思えても実は硬度がメチャクチャ高くて、魚に対して有害な水質に気づかないうちになっている可能性もあります。

それぞれの指標を別々に調べて水の状態を確認する事がたいせつですね。

バクテリアやpH(ペーハー)の関係性についてイマイチよくわからないという方は、下の記事で詳しく紹介していますので確認してみましょう。

硬度が魚に与える影響

どんな魚でも種類ごとに「居心地の良いと感じる硬度」というのがあって、適切なGH下では魚の発色が良くなったり、繁殖が促進されたりします。

逆に硬度があまりにも高すぎる場合、水槽内の魚たちは調子を崩す可能性があります。

魚にも本来、故郷がありますよね。

原生地や好みの水質環境によって適正な硬度がそれぞれ違うため、飼っている生体の適正硬度がどれくらいなのかをあらかじめ知った上で環境づくりを考えましょう。

ややこしい!結局は魚の為にどうすればいいの?
という方のために簡単に言いますと

魚の多くは高めの硬度に慣れていない品種がほとんどなので、一般的には水槽内の硬度を大自然のように低く抑える事が良しとされます。

魚と硬度
  • 魚たちの生まれ故郷に近い硬度を保ってあげる事が、健康的な水質を作る上で大切
  • 魚は低硬度を好む品種の方が多い

硬度が水草に与える影響

魚と同様に水草にとっても適正なGH値というのがそれぞれあって、硬度を調節する事により水草の伸び方が全く違うなんてこともあります。

現在、日本で流通している多くの水草たちは低い硬度を好む品種が多いです。

水の硬度が高過ぎの場合は成長速度が著しく低下し、水槽内の栄養素が吸収されにくくなるのでコケの蔓延にもつながります。

例外的に、中にはパールグラスなど高い硬度を好む品種も存在するので、自分の育成している水草の特性を理解して硬度調整を行いましょう。

水草と硬度
  • 硬度は水草の栄養吸収に関わってくる
  • 水草にとっても硬度は低めの方がいい
  • パールグラスなど、一部の水草では硬度が高めの水質を好む品種が存在する

硬度の調べ方

ここからは硬度を測っていく方法を紹介していきます。

硬度はただ水槽を眺めているだけでは判別する事ができません。

最も正確で確実な手段は、市販の試験薬を使って測る方法です。

リキッドタイプの試験薬は水槽のGHをかなり正確に測ることができる一方で、他には試験紙で確認する方法もありますが、試験紙の場合は値段が安くコスパがいい反面、紙の保存状態に結果が左右される事が多く、液体の試験薬よりは正確性に難があります。

どちらにせよ定期的な水質調査は、水槽管理を魚たちに取ってより安心安全にするものなので、自宅に1本は用意しておいた方がいいアクア用品の1つです。

硬度が上がる理由と調整をする方法

ここでは硬度が高くなりがちな水槽の原因と、硬度を下げる(調節する)ための方法を解説していきます。

硬度が上がる理由

硬度が上がる原因は以下の理由が考えられます。

レイアウトに硬度の上がる石や砂を採用している

石組レイアウトの写真です

レイアウトにカルシウム・マグネシウム分を多く含む石を使用している水槽は硬度が上がりやすいです。

水替えに使用している水道水の硬度が元々高い

水道の蛇口

ここが原因としては一番見落としがちなケースです

水道水は川やダムから水を吸い上げて様々な消毒をおこない、人間が飲める水質にあらかじめ調節をされた水です

しかし汲み上げた場所の地域性によって大元の硬度が左右され、蛇口から出た時点でそもそも硬度が高めな地域も存在します。

この場合にはどうあがいてもはじめから硬度が高くなってしまうので、何かしらの方法で後から水槽内の硬度を下げる必要があります。

硬度を下げる方法

硬度を下げる方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は浄水器を使う方法です。

浄水器を使って硬度の低い水を作る

こちらは私が自宅で使用しているアクアリウム用の浄水器です。

まず白いコットンフィルターにより細かいゴミを除去して、中央の活性炭フィルターにより塩素を除去します。

最後にオレンジ色の部分ですが、これはイオン交換樹脂と言って水道水に含まれるカルシウムとマグネシウムの成分を吸着して硬度の低い水を生み出す素材です。

フィルターの濾材に硬度を下げる物質を導入する

・自宅に浄水器を置くスペースが無い!
・初期コストをあまりかけたくない!
・とにかくややこしいのは苦手!

自分の経験上、このような方には一番おすすめしたい超絶ラクな方法があります。

それは硬度を下げる効果のある濾材をフィルター内に導入するのが一番わかりやすくて効果的な方法です。

これはイオン交換樹脂といって「なんかよくわかんないけど、イオンとかいう見えない力で硬度の上がる物質を水中からすいとる事ができる素材」というのを使ったフィルター用の濾材です。

導入方法はとても簡単で
ふだん皆さんが使っているフィルターの中に
こいつを投入すれば自動で水質を調整してくれます。

上のろ材がどの地域の水槽にも使えるベーシックな軟水化ろ材なのに対して、水道水の硬度が元から高い地域のための強力なバージョンも発売されています。

それがこちら

プロフィールに記載していますが、私も利根川水系の硬度が非常に高い水道地域なので、浄水器を導入するまではこのリバースグレインシリーズにすごくお世話になりました。

硬度物質の吸着効果は無限ではないので、交換時期が来た場合には新しくとりかえる必要がありますが、日々のメンテナンスのついでに自動で軟水化効果を得られるとしたら「軟水化」そのものを体験したことのない人にとっては一番おてがるでベストなろ材です。

ちなみにろ材の寿命自体はほぼ無限なので、軟水化効果がなくなった後もそのまま普通のろ材として使い続ける事ができます。

硬度を調節する際の注意点

ここでは、硬度を調整する際の注意点を解説していきましょう

水質変化の頻度とスピードに注意する

あまりにも急激な硬度変化は、生体にストレスを与えたり、病気の原因になったりする可能性があります。

硬度を調整する場合は、ゆっくりと変化を加えるようにしましょう。

大量の添加剤を急に投入したり水槽水の全替えなどの強引な手順は避けて、こまめな換水を少量ずつ行うなど少しずつ手を加えてデリケートな水槽管理を心掛けましょう。

今までに紹介した2つの調整方法を使えば劇的な水質変化は起こらないはずです。

魚や植物の種類に合わせて調整する

魚や植物によって好む水質が異なるため、硬度の調整はその種類に合わせて行う必要があります。

例えば、アマゾンの水流域に生息する魚や植物は、比較的軟水を好む傾向があるため、硬度を下げる必要があります。

今は検索によって様々な生体や植物の情報が誰でも確認できる世の中です、自分の水槽に入っている魚や水草がどのような水質を好む品種なのかをあらかじめ知っておく事が、適切な水槽環境を構築する第一歩となるので確認してみて下さい。

水質検査を定期的に実施する

一見すると無色透明できれいに見える水槽の中の水ですが、実際にどのような成分が溶け込んでいるのかを肉眼で確認する事はとても難しいです。

硬度を調整する前に、まず水質検査を行い現在の硬度を把握しましょう。

また、調整後も定期的な水質検査を実施して、硬度が適正範囲内に保たれているかを確認しましょう。

まとめ

注意点を踏まえ、適正な硬度を保つことで、アクアリウムの生態系全体が健康に保たれることにつながります。最後にまとめです

硬度についてまとめ
  • アクアリウムの硬度(GH)とは水槽内のカルシウム・マグネシウムの総量の事
  • それぞれの生体や水草に適した硬度を保って水槽管理をしていく事が重要
  • 自分が住んでいる地域によって、蛇口から出てくる水の硬度が変わるので水道局のHPで調べてみよう
  • 添加剤やろ材、浄水器を使った水替えで水槽内の硬度を調節する事が出来る

水槽内で生物たちが健康に育つためには、水の質を管理することが欠かせません。

まずは試験薬を使って、水槽のGHがいくつなのか確認する事から始めていきましょう。

GHの確認方法については複数の手段がありますので自分に合った道具を使って確認してみて下さい。

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