基礎知識

知識ゼロでもザックリわかる、水槽のバクテリアを増やす方法

あなたは水槽にトラブルがあった時、SNSなどで質問をして諸先輩がたにこんなセリフを言われた事ありませんか?

 

「バクテリアがまだできてないんだねー」

「あーそれはバクテリアが減ったせいかもねー」

「多分バクテリアが・・」

「これはバクテリアを減らさないために」

「バクテリアをね」

「んーおそらくバクテリアの」

「ババババクテテリア」

バクテリアが、バクテリアで、バクテリアと、

 

 

んあぁぁああああああああああああああ!

 

バクテリア、バクテリアーって

いったいなんなのさ!?(´⊙ω⊙`#)

 

・・・

そうですね、すっごいわかります

 

私も初心者の頃、同じ疑問を抱いていました。

常識のように名前の挙がるバクテリアという存在なのですが

そういうものなんだと、

なんとなく無理やり納得しようと初めは

必死でした

 

でもね、みなさん・・・

 

諸先輩がたのバクテリア談議はたしかに鬱陶しいのですが、それにはちゃんと理由があるんですよ。

水槽バクテリアの関係は、まるでポケモンのサトシピカチュウのように魚を飼育する上で本当に切っても切れない関係にあります。

 

今回はそんな「バクテリア」について掘り下げていきましょう

皆さんはこの記事を読むことで以下のような事がわかります。

・水槽内での、バクテリアの基礎知識

・水槽立ち上げから安定期までの、バクテリアの増やし方と管理方法

初心者の方でも分かりやすいように

専門用語はなるべく使わずに解説していきますね

 

また、この回はアクアリウムにおいてかなり重要な

根幹のような内容を扱っています

 

かなり長丁場の解説記事となりますので、長文に疲れてしまいそうな方は冒頭の目次を頼りに知りたい情報へジャンプしながら読んでみてください。

これを読めばバクテリアなんてもう怖くない!

それではザックリやっていきましょう。

バクテリアって何?

そもそも

バクテリアとは一体何なのでしょうか?

 

バクテリアは日本語に訳すと「細菌」となるんですが

とても小さいため、もちろん人間の肉眼では見えません

しかし、あなたのそばにどこにでもいる存在です。

 

バクテリアはどこにでもいる

例えば発酵食品は、身近な存在の「細菌」です

ヨーグルトに入っているビフィズス菌や

納豆を作っている納豆菌

日本酒の麹菌など

これらもバクテリアの一種です

 

彼らは「発酵」という特殊能力を使って食品を作り上げた後に、私たちの体に入り込んで健康維持に役立ってくれています。

人に優しいバクテリアの働きですねー。

水槽内のバクテリア

では水槽にいるバクテリアは

いったいどこからやってくるのでしょうか?

 

 

答えは「どこからでもやってくる」です。

 

 

 

「・・・ん?どういうこと?(・・?)」

と、思った方もいるかもしれません。

でも本当なんです。

 

例えばですね

常温で長時間放置していた高級生肉が腐ってしまうのはバクテリアの仕業ですが、

あれは空中に漂っていたバクテリアが、生肉を発見して「腐食」という特殊能力を発動させるからなんです。

アーモッタイナイ(・ω・`)

 

水槽でも同じで

「お、ここは居心地ええやん(⊙ω⊙`)」

と言って

部屋を漂っている空中のバクテリアたちが

勝手に水槽内に住みつくんですねー

 

なので大抵の場合は

水槽に水を張ってエアーポンプを設置し、フィルターを起動したままの状態で時がたてば水槽内に自然とバクテリアが定着します。

 

バクテリアの役割

それでは一歩踏み込んで

バクテリアの重要な役割についての解説です。  

  1. 水槽内での、バクテリアのポジション
  2. バクテリアの本当の役割

 

バクテリアはアクアリウム劇場の裏方スタッフ

水槽内でのバクテリアのポジションとはどのような立場でしょうか?

水槽全体を演劇のステージに置き換えてみましょう。

  • 生体→俳優女優
  • 水草→舞台装置
  • バクテリア→裏方スタッフ

生体→俳優女優

何はともあれ主役です。

これが居ないと話になりません。

 

水草→舞台装置

いわゆる舞台のセットですね。

役者を引き立てる重要な装置です。

バクテリア→裏方スタッフ

バクテリアは劇場でいうと裏方スタッフです

音声さんや照明係のような存在で、

観客には見えないけれど、いてくれないと困る

そんな存在です。

 

魚たちのフンや、ご飯の食べ残しを分解できる

実際の具体的な役割ですね

おそらくこの部分が今回の中で1番重要な解説だと思います。

 

まず、生体の出すフンや食べ残しはそのままにしているとアンモニアという有害物質に変化します。

これは魚がフンをするたびにどんどん蓄積していき、やがて生体を死に至らしめます。

しかし、ここでもしバクテリアが水槽にいると

彼らの特殊能力によって、より毒性の弱い物質へ

アンモニアを分解してくれるんですねー

水槽内には、大まかに2種類のバクテリアが存在する

本当はこのバクテリア

「バチルス属なんたらかんちゃら」なんて

とてもややこしい分類があるのですが

正直めんどいので

わかりやすく命名します、

 

大丈夫、へいきへいき

 

安心してください!

ハッキリいいますが

 

別にバクテリアの正式名称なんて

そんなの知らなくても水質管理はできます

 

新たに命名しました

我らが水槽内のヒーロー!

 

 

 

バクテリア兄バクテリア弟です、

ツッコミは受け付けておりません

 

アンモニアはこのバクテリア兄弟の力によって

まるでポケモンが逆に退化をしていくように

リザードン → リザード → ヒトカゲ

といった感じで

どんどん弱体化をしながら姿を変えていきます。

兄には兄の、弟には弟の得意分野があります。

 

また、上の図で硝酸塩(NO3)という状態がありますが

このレベルまで弱体化すると

魚たちにとっても、かなり毒性は弱くなっています

しかし、毒性が完全になくなるわけではないので

ここで最終的に人間の水換えによって

水槽から排除されます。

 

「水替え、大事!」

これがよく言われる根拠はここにあります。

  

余談ですが、

このアンモニアが硝酸塩(NO3)まで分解されると

なんと、水草にとっては大切な肥料になるんですねー

条件がうまく揃えば水草が吸収してくれるので

魚たちにとってはより居心地の良い環境になります。

 

どのようにバクテリアを増やせばいいのか?

ここでは、設置したての水槽に

バクテリアを増やすための

準備と方法を紹介します。

 

【まずおさらい】初めは水の中に存在しない

先ほどの解説の通り、

水を入れたその時点では

まだ水槽内に、バクテリアは存在しません。

迎え入れる方法としては二種類の方法があります。

  1. フィルターやブクブクを稼働して放置する
  2. 市販のバクテリア剤を使う

放置で勝手にバクテリアはやってくる

一つ目は

水槽の空回しです、

 

部屋の中にいるバクテリアが

水槽にやってくるまで地道に待つ方法ですね。

完全に定着するまでおよそ一ヶ月ほどかかります。

 

ん?

…長くね?

 

と、思った方もいるかもしれません。

 

しかし実際はそれぐらいの時間が必要となります。

じっくり準備して、ゆっくり待つのが

水槽立ち上げ成功の秘訣です。

   

手早く始めるにはバクテリア剤がお手軽

次に二つ目は

市販のバクテリア剤を使用するです

 

大手アクアリウム用品のメーカーさんでは

リキッドタイプのバクテリア剤だったり

あらかじめ菌を封入した固形の石だったり

菌が封入されているエアーストーンなんてのも売っています。

これは立ち上げ初期に設置したり、水替えの際に補給する事によって

バクテリアの定着を早める効果があったり

水替え直後の不安定な水質をより安定させたりできます。

 

ちなみにこつまるも常用しているバクテリアがあります

バクテリア本舗さんから発売している

「ムサシ」というバクテリア剤なのですが

導入翌日から水の透明度は格段に良くなりました。

 

 

ただ、必ずしも市販のバクテリア剤が必要かというと

そういうわけでもないので

各自の判断やこだわりで

方法を使い分けていけばいいと思います。

バクテリアの増殖に必要なもの

ちょっと読み疲れてきましたか?

休憩してもいいですよ、ゆっくりやっていきましょう。

 

はい、次はバクテリアの増やし方増えるための条件の話です。

  1. 酸素
  2. 食料
  3. 住み家

順に説明していきます。

酸素と食料が必要

なんか人間みたいですね、

そうです、バクテリアは細菌、

すなわち生き物なので、酸素と食料が必要です。

 

酸素は簡単です、

水槽内でブクブクを設置するなり

フィルターの水流で水面を揺らすなりで

酸素の供給は賄えます。

 

食料については

兄弟で、それぞれ主食が異なります。

はアンモニア(NH4)が大好物

は亜硝酸(NO2)が大好物です。

よくわからなければ「兄の好物はアンモニア」だけ覚えていれば十分です。

増殖の過程についてはのちほど詳しく解説します。

 

住み家も必要

ここであなた自身に質問です

「好きな家を一件だけ、あなたは無料で購入できるので選んでください」

もしも実際に

こんな事を言ってくる人に出会ったら

皆さんでその人から逃げましょう

 

でもみなさん、もし実際このように言われたら

あなたはどんな一軒家がいいですか?

想像してみてください。

 

おそらくですが

下のような家を想像する方、多いと思います

あらオシャレ!
まぁ!ステキッ!
すっごい!草はえる!

 

 

うん、

やっぱり大きい方がいいですよね!

せっかく無料って言われているんだから

こんな感じよりかは

ほとんどの人がデカい家に住みたいと思います。

好きな人は好きかもだけどね・・・

 

そう、これはバクテリアにも同じことが言えます。

住み着く場所が広ければ広いほど

より多くのバクテリア兄弟が繁殖できます。

ろ過フィルターはバクテリアたちの家

下の二つは、我が家に眠っていたフィルターの写真なのですが

ちょっと見てください

ロカボーイという投げ込み式フィルターと

エーハイム2213という外部式フィルターです

フィルターをバクテリアの家だと考えた場合

バクテリアがよりたくさん住み着くのは

やはり右のフィルターです。

当然、水の浄化能力もより高くなります。

【メモ】濾過フィルターはできれば大きなものがいい

画像を調べてて思ったけど

家と水槽の外観撮影って似てると思う

オシャレに見せようと思って斜め視点になりがち

 

【図解まとめ】バクテリアが増えるまで

次は、水槽がバクテリアによって

安定するまでの過程を図解にしてみました

まず初めに、水槽で魚がフンをすると

アンモニアが蔓延し、やがて部屋の空気中から

どこからともなくバクテリア兄がかけつけます

次にバクテリア兄は、アンモニアを次々と分解し

自分の分身を生み出しながら

水中や、フィルター内に定着して増殖します。

分解が進み、水槽が亜硝酸だらけになると

次にバクテリア弟が駆けつけてきます

弟は兄と違って

亜硝酸(NO2)が大好きです。

なんかゴチャゴチャですみません(^ω^;)

硝酸塩(NO3)まで分解が進むと

最後は人間の水替えによって

水槽の外へ排除されます。

ここまでバクテリア弟が十分に増殖しきると

晴れて水槽の浄化サイクルが完成したといえます

 

 

バクテリアが増えた、という判断はどこで下すのか?

それでは

いったいどんな基準でバクテリアの繁殖を見極めるのでしょうか?

基本的には二つの判断基準があります

  1. 水槽の状態を確認する
  2. 試験薬・試験紙を使う

水槽の状態を確認する

まず、水槽のふちに鼻を近づけて

においをかいでみてください

もし、青くさい異臭がするようだったら

水槽内のバクテリアが不安定な可能性があります

 

あとは目視で確認してみてください。

環境が整った水槽は水がピカピカしています。

もし白濁りなどが発生していたらバクテリアの死滅によって

水槽環境が不安定になっているかもしれません

 

いずれにせよ

これらの手段は飼育を継続していく事によって

理解がより深まるので

初めのうちは感覚的にわかりにくいかもしれません。

試験薬・試験紙を使う

より確実な方法として

市販の試験薬・試験紙を使うというものがあります。

試験薬には、アンモニア亜硝酸硝酸塩・pH(ペーハー)・GH・KHなど

それぞれの量を薬剤によって調べることができます。

初めのうちは勘に頼らず、しっかりと計測して

バクテリアの状態を見極めていきましょう

 

なお、薬剤は液体一種類につき一つの項目しか調べることができませんが

試験紙は同時に複数の項目を調べることができます。

しかし検査結果の正確さは薬剤に軍配が上がります。

  • 試験薬・・・一種類の項目を正確に測ることができる
  • 試験紙・・・複数種類の物質を計測できる、測定結果に若干ブレがある

これらを使って、アンモニア亜硝酸硝酸塩を調べると

水槽内バクテリアの繁殖具合がわかります。

特に注意する点は以下の3つです。

1、アンモニア濃度が高い時

・バクテリア兄がまだ増殖しきっていない

・魚のフンが多すぎて分解が追い付いていない

どちらかのパターンが多いです。

定期的な水替えをしつつ、時間をおいてバクテリア兄の増殖を待つか、エサの量を少なくしてフンの排出を制御してみてください。

濾過フィルターを大きいものに交換する事も効果的です。

2、亜硝酸だけ濃度が高い時

・バクテリア兄が定着の兆し

・バクテリア弟は不十分です

時間がたつにつれて時間を置くと徐々に定着が進み、

だんだんと硝酸塩が発生してきます。

浄化サイクル完成まであと一歩です。

3、硝酸塩が高い時

バクテリア兄。弟共に定着しています

これで一通り、水槽内の浄化サイクルが安定しました。

定期的な換水を心掛け硝酸塩を低めに保ちましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

バクテリアの存在、仕組み、見守り方。

これでザックリ理解できたかと思います

最後にまとめを振り返ってみましょう。

  1. 十分にバクテリアがある水槽は、水が汚れにくいし生体が元気
  2. 定着には時間がかかるが、絶対いた方がいい
  3. 酸素・食事・住む場所を整えてあげる
  4. ろ材が多ければバクテリアが沢山滞在して浄化能力が上がる
  5. 初めのうちは試験薬かテスト紙でチェック

その他の水槽管理も、

このバクテリアの存在が基準になって

行われていることが多々あります。

ここさえ押さえておけば

今後のバクテリア管理、水質管理が

ぐっとレベルアップする事間違いなしです

皆さんも、改めて水槽のバクテリア

チェックしてみてくださいね。