アクアリウムの始め方

水草水槽のフィルター・ろ過機の種類と選び方

大自然の流れる川は、常に新鮮な水が上流から下流へと流れていくので、いつでも魚に適した水が用意されている状態にあります。

しかし、みなさんの管理する水槽は1つのケースに水がとどまったままなので、何かの対策を施さないと魚たちのフンやエサの食べ残しにより徐々に水質が汚染され、やがては魚が住めない水質になってしまいます。

今回はこれから水草水槽を始める方に向けて、大自然のように新鮮な水質を供給するための設備、魚たちの生命維持に必要不可欠なフィルターについて

  • どんな種類があるか?
  • 特徴と選ぶ時の注意点

これらの着眼点で解説していきます。

話がややこしいと思う方は目次から必要な情報だけ確認してください。

それでは今回もザックリ解説していきましょう。

【結論】水草水槽に最適なフィルターは外部式

まずは結論です

  • 水草水槽の場合、フィルターは外部式が最適解
  • 置き場所が無かったり資金的に無理そうなら外掛け式を選ぼう

これからなぜそう考えるのか、他のフィルターとも比較しながら順を追って解説していきます。

外部式?外掛け式?なんじゃそれ?

と思った方は、こちらの記事で様々なフィルターの仕組みをくわしく解説しているので確認してみましょう。

外掛け式フィルターの仕組み解説はこちら

外部式フィルターの仕組み解説はこちら

水草水槽のフィルター選びで重視するポイントは3つ

ここではアクアリウムの中で水草水槽のジャンルをやっていく場合に重視するべきフィルターの特徴を解説していきます。

主に考えなければならない点は以下の3点で

  • Co2が逃げにくい構造かどうか?
  • 水槽全体の外観を損なわないか?
  • 濾過能力は十分確保できるか?

これらに注意しながら水草水槽に適切なフィルターを考えていきましょう。

順番に解説していきます。

Co2が逃げにくい構造のフィルターとは?

水草育成では水の中に二酸化炭素(Co2)が溶け込んでいる事が重要になりますが、Co2は水に溶けやすいと同時に、水流などで空気に触れる面積が大きくなると簡単に逃げてしまう性質があります。

よくペットボトルの炭酸飲料などで

気が抜ける

というのを耳にしますね、あれは液体からCo2が逃げ出してしまう典型的な例です。

選択したフィルターの構造によっては水がバシャバシャと大きく揺れ動くものがあり、空気に触れる水の面積が増加してCo2が抜けていってしまうので、水草はCo2を効率よく吸収できなくなってしまいます。

濾過層内で水が頻繁にかき混ぜられたりせず、水面の揺らぎをなるべく起こさないような仕組みのフィルターを選びましょう。

なるべく本体の外観は水景との相性がいいものにする

フィルターの種類で形状は様々で、本体やパイプなどの配管は、なるべく見えないように設置できる方が室内インテリアとしてアクアリウムの美しさが際立ちます。

スッキリとした構造のフィルターもあれば、水槽以上に存在感のある大きなフィルターも存在するので、なるべく水景を邪魔しないような形状のフィルターにしたいところですね。

濾過能力が確保できるフィルターを選ぶ

フィルターは水槽内のバクテリアが住み着く家となり、魚のフンや残した餌を分解して魚の住みやすい環境を整えると同時に、水槽内で植物の栄養を作る役割も果たしています。

わかりやすいから・値段が安いからと言って、あまりにも貧弱な濾過性能のフィルターを選んでしまうと、濾過不足により魚と水草にとって居心地の悪い水質になってしまうので、余裕のある濾過能力を有したフィルターを選びましょう。

バクテリアとフィルター・水質との関係性については、このちら記事で詳しく解説しているので「より詳しく知りたい」という方は確認してください。

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種類別フィルターのメリットデメリット

では、各フィルターにどのような特徴があるのか下の表をみていきましょう。

いずれも私が使用経験のある各種フィルターを、各項目ごとに独断と偏見で評価してあります。

フィルターの
タイプ
濾過能力見た目の良さ価格
(安さ)
Co2の
逃げにくさ
メリットデメリット
投げ込み式CC×安い
わかりやすい
濾過能力が低い
底面式AB+×安い
濾過能力が高い
設置の難易度が高い
構造上、水草と相性が悪い
上部式A+Cメンテ楽
濾過能力が高い
デカいゴツイ
水槽上部が邪魔になる
外掛け式BA安い
見た目がいい
大型水槽には向かない
外部式SS×最強濾過
見た目も良い
中古で売却しやすい
価格が少々高め
超小型水槽には不向き

表を見てもらえるとわかりますが、底面式フィルターもなかなか高性能なフィルターとなっています。

しかし名前の通り「水槽の底面」に設置するフィルターなので、植物の根張りなどを考えると水草水槽との相性がよくありません。

あらゆる性能を考えると外部式フィルターがダントツで水草水槽との相性がよく、初回購入時の価格だけ目をつぶれば中古で販売する事も可能なので、30cmキューブ水槽以上の水槽を使っている人は外部式フィルターが最適となるでしょう。

お小遣いの少ない学生など、予算に余裕のない方は性能と価格、水草との相性を考えると外掛けフィルターが次の候補に挙がってきます。

まとめ

最後にざっくりまとめです

  • 水草水槽に最適なフィルタータイプは外部式
  • 初期投資額は高いが、見た目もよく中古で売却も可能
  • 置き場所が無かったり予算が厳しい場合は外掛け式フィルターを選ぼう

おまえ表から何から
外部式フィルターを持ち上げすぎだろ

と思われるかもしれません

実際のところ私の経験上、底面式や他のフィルターであっても水草育成は可能でしたし、工夫次第でどうとでもなる場合がほとんどです。

しかし育成の成功率や管理のしやすさで総合的にまとめると、外部式フィルターが最終的な結論となってしまうのも事実です。

YouTubeなどで動画を見てもらえばわかるのですが

作業工程を動画公開している熟練アクアリストたちのほとんどは、レイアウトコンテストの水景を作る際に外部式フィルターを採用しており、この事実からもやはり一番信頼のおけるフィルタータイプだと言えるでしょう。

不要になった際はメルカリさんなどで売却もしやすいので、初期投資の金額にさえ目をつぶれば買って後悔は無い本当に優秀なフィルタータイプだと思います。

予算が足らないという方は外掛け式フィルターが次の候補に挙がってきます。

外部ほどではありませんが外掛け式フィルターも扱いやすい優秀なフィルターの一つなので30cm以下の小型水槽をやる方は設置を考えてみましょう。